新宿の喧騒を抜けた先に広がる、重厚でクラシカルな異国情緒あふれる空間。1957年の創業以来、半世紀以上にわたって多くの美食家や文化人を魅了し続けているのが、ロシア・旧ソビエト圏料理の名店「スンガリー」です。歌手・加藤登紀子氏の家族が創業し、彼女自身も長く深く関わってきた歴史を持つこの店は、日本における本格ロシア料理の草分け的存在として知られています。
看板メニューである伝統のボルシチや熱々のピロシキはもちろん、香ばしいパン生地で包まれた壺焼きシチュー、さらには近年大きなブームを巻き起こしたジョージア料理まで、他では味わえない奥深い料理を提供しています。特別な記念日ディナーから気軽なランチ、個室での会食まで、新宿スンガリーを余すところなく楽しむための魅力を解説します。
【歴史と背景】加藤登紀子氏ゆかりの老舗|新宿スンガリーが愛され続ける理由

新宿の地で65年以上の歴史を刻む「スンガリー」は、1957年に歌手・加藤登紀子氏の父である加藤幸四郎氏の手によって創業されました。店名の「スンガリー」は、かつて旧満州(現在の中国東北部)のハルビンを流れる松花江(スンガリー川)に由来しています。ハルビンで育ち、多国籍な文化と本場の味を知る創業者の情熱が、このレストランの礎となりました。
加藤登紀子氏自身も折に触れて店への深い愛情を語っており、店内には歴史を感じさせるアンティークの調度品や絵画が飾られています。単なる飲食店にとどまらず、ロシアや東欧、コーカサス地方の食文化を発信する文化拠点として、親子3代にわたって通い続ける常連客も少なくありません。古き良き異国情緒と温かなおもてなしが、時代を超えて人々を惹きつける最大の理由です。
【名物メニュー解説】ボルシチ・ピロシキ・壺焼きシチューのこだわりと味わい
新宿スンガリーを訪れたら外せないのが、創業当時から受け継がれる三大名物料理です。素材の旨味を極限まで引き出した丁寧な仕込みが、他店とは一線を画す深いコクを生み出しています。
■ 鮮やかな深紅のスープ「ボルシチ」
テーブルに運ばれた瞬間に目を奪われるのが、ビーツを贅沢に使用した伝統のボルシチです。じっくりと煮込まれた牛肉と香味野菜の甘みが溶け込み、添えられたサワークリームを溶かすことで、爽やかな酸味とまろやかなコクが絶妙なハーモニーを奏でます。
■ サクッとした生地とジューシーな具材「ピロシキ」
スンガリーのピロシキは、揚げピロシキと焼きピロシキから選べる本格仕様です。ひき肉と玉ねぎ、ゆで卵などがぎっしり詰まった具材は非常にジューシーで、一口かじると芳醇なスパイスの香りが広がります。
■ パイ包みの香ばしさがたまらない「壺焼きシチュー(グリヴィ)」
陶器の壺にキノコや鶏肉の濃厚なクリームシチューを入れ、パン生地を被せてふっくらと焼き上げた名物料理です。焼き立てのパンをスプーンで崩し、熱々のシチューに浸しながら食べる贅沢な瞬間は、スンガリーならではの醍醐味といえます。
【ジョージア料理も充実】伝統ロシア料理にとどまらない多彩なメニュー構成とコース料金
ロシア料理の印象が強いスンガリーですが、実はコーカサス地方に位置するジョージア(旧グルジア)の伝統料理も極めて高い評価を得ています。豊かなハーブ使いやチーズの旨味を活かした料理は、ワインとの相性も抜群です。
とろけるチーズと卵を絡めて食べる舟形パン「ハチャプリ」や、スパイス香る串焼き肉「シャシリク」、ニンニクとクリームの濃厚ソースがクセになる「シュクメルリ」など、本場のスパイス配合で作られる一品料理が揃っています。
ディナータイムには、これら名物をバランスよく堪能できるコース料理が用意されています。主なスンガリーのコース料金目安は以下の通りです。
- クラシックコース(約6,000円〜7,500円):ボルシチ、ピロシキ、壺焼きシチューなど定番を網羅した王道プラン。
- グルジア(ジョージア)コース(約7,500円〜9,000円):ハチャプリやシャシリクを中心にコーカサスの味覚を楽しむプラン。
- スンガリー特選プレミアムコース(約10,000円〜13,000円):キャビアや厳選肉料理を贅沢に盛り込んだ特別な記念日向けプラン。
【ランチ&ディナー利用術】お得なランチセットから個室で味わう優雅なディナーまで
新宿スンガリーは、利用シーンに応じた使い分けができる点も大きな魅力です。お昼のランチタイムには、看板メニューを手軽なセットで楽しめるランチメニューが用意されています。
ランチセットは2,000円〜3,500円前後の価格帯で提供されており、ボルシチやピロシキ、メインディッシュに自家製ジャムを添えたロシアンティーが付く充実の内容です。新宿での優雅な昼食や、少し贅沢な女子会ランチとして絶大な支持を集めています。
夜のディナータイムには、間接照明が灯るムーディーな空間へと表情を変えます。店内には落ち着いた個室や半個室席も完備されており、誕生日や結婚記念日、ビジネスの接待など、プライベートな会話を大切にしたいシーンでも安心して利用できます。
【口コミ・評判を徹底検証】来店客が語るリアルな評価とスンガリー新宿三丁目店の魅力
大手グルメサイトやSNSに寄せられた「新宿スンガリー 口コミ・評判」を調査すると、料理のクオリティはもちろん、接客サービスや雰囲気作りに至るまで高水準な評価が目立ちます。
【高評価の口コミ傾向】
- 「ボルシチのコクとサワークリームの酸味が絶品で、他のロシア料理店では味わえない深みがある。」
- 「クラシカルな内装とスタッフの丁寧な料理説明があり、特別な日のディナーに最高の体験ができた。」
- 「壺焼きシチューを崩したときの湯気と香りが忘れられない。ジョージアワインのラインナップも素晴らしい。」
【訪問前の留意点】
- 「週末のディナー時は満席になることが多く、予約なしの飛び込みでは入れないことがある。」
- 「地下店舗特有の重厚な雰囲気があるため、カジュアルなファストフード感覚で行くと少し敷居が高く感じる場合がある。」
現在営業の中心となっている「スンガリー 新宿三丁目店」は、東京メトロ新宿三丁目駅から直結・至近の好立地にあり、雨の日でもアクセスしやすい利便性を備えています。アンティーク調の落ち着いた空間美が、非日常のひとときを演出してくれます。
【予約方法と現在の営業状況】満席を避けて確実に席を確保するポイント
スンガリーは連日多くのファンやグルメ愛好家で賑わうため、特にディナーや週末ランチの訪問には事前予約が強く推奨されます。
予約は公式ウェブサイトのオンライン予約フォーム、または食べログなどの主要予約プラットフォームから24時間受け付けています。個室の利用を希望する場合や、アレルギー・記念日のデザートプレートなどの特別な要望がある場合は、数週間前の早い段階で電話または予約フォーム備考欄から相談しておくと確実です。
営業時間はランチタイム(11:30〜15:00前後)とディナータイム(17:00〜22:00前後)の2部制が基本となっています。季節ごとの休業日や特別営業スケジュールについては、訪問前に公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。
【新宿 スンガリー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:加藤登紀子さんは現在もお店にいるのですか?
A1:加藤登紀子氏自身が常駐して接客を行っているわけではありませんが、創業者の家族として店舗の運営方針やイベントに関わりを持っており、店内にはゆかりの品や歴史を物語る展示が見られます。
Q2:ドレスコードや年齢制限はありますか?
A2:厳格なドレスコードはありませんが、落ち着いた雰囲気のレストランのため、スマートカジュアルな服装が好まれます。お子様連れの利用も可能ですが、落ち着いて食事を楽しめる個室の利用が推奨される場合があります。
Q3:ロシア料理以外にどんな国の料理が楽しめますか?
A3:伝統的なロシア料理に加え、ジョージア(旧グルジア)やウクライナなど、旧ソビエト圏・東欧・コーカサス地方の伝統的な郷土料理やワインを幅広く楽しむことができます。
半世紀以上にわたり、新宿の街で本物の異国文化と味覚を伝え続けてきた「スンガリー」。加藤登紀子氏のルーツが宿る温かな空間と、ボルシチや壺焼きシチューをはじめとする丁寧な手仕事の料理は、訪れる人々に記憶に残る特別な時間を提供してくれます。
普段の食事とは一味違う本格的な東欧・コーカサス料理を楽しみたい日には、ぜひ事前予約の上、スンガリーの扉を開いてみてください。歴史が紡ぎ出す奥深い味わいとおもてなしが、心もお腹も満たしてくれるはずです。