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【天下の名湯】草津温泉の湯畑と熱乃湯で魅せた圧巻のシーン

月岡 空 月岡 空 • 更新: • 公開: • 読了約 7 分
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古代ローマの浴場設計技師ルシウスが、現代日本の温泉地へとタイムスリップを果たす大ヒットコメディ映画『テルマエ・ロマエII』。前作を凌ぐ圧倒的なスケールで描かれた本作は、日本屈指の温泉街だけでなく、東欧ブルガリアに建設された巨大オープンセットなど、国内外で大規模なロケが敢行されました。

公開から年月が経った現在でも、スクリーンを彩った数々の名湯や圧巻のロケーションは、温泉ファンや映画愛好家の間で「聖地巡礼スポット」として根強い人気を誇ります。本稿では、物語の核となった草津温泉や宝川温泉の現在の様子、驚きの海外ロケ秘話、旅の計画に直結するアクセス情報まで余すところなくお届けします。

【天下の名湯】草津温泉の湯畑と熱乃湯で魅せた圧巻のシーン

テルマエロマエ2ロケ地

作中でルシウスが圧倒された日本の温泉文化の筆頭が、日本三名泉の一つに数えられる草津温泉です。夜の湯けむりが立ち込める象徴的な「湯畑」をはじめ、草津ならではの伝統儀礼「湯もみ」の舞台として登場したのが「熱乃湯(ねつのゆ)」でした。

映画撮影当時から時を経て、熱乃湯は大正ロマン風のモダンな木造建築へと全面建て替えが行われました。現在は2階席からも大迫力の湯もみショーを鑑賞できる劇場型施設として、連日多くの観光客で賑わっています。エメラルドグリーンの源泉が湧き出す湯畑周辺は散策路や足湯が整備され、夜間のライトアップ演出など、映画の世界観以上の情緒を体験できます。

【圧巻の大露天風呂】宝川温泉「汪泉閣」と混浴文化のリアル

ルシウスが「平たい顔族(日本人)」の混浴文化にカルチャーショックを受ける名シーンの舞台となったのが、群馬県みなかみ町に位置する宝川温泉 汪泉閣です。宝川の清流沿いに広がる延べ470畳分もの広大な天然露天風呂は、手つかずの大自然と見事に調和しています。

劇中で印象的に使われた「摩訶の湯」や「般若の湯」など、巨石を配した野趣あふれる湯船は現在も健在です。なお、近年は利用者のプライバシーと快適性に配慮し、専用の湯浴み着(ゆあみぎ)着用が義務化されたため、女性客や混浴初心者でも気兼ねなく名湯を堪能できる環境へと進化を遂げています。

【東欧ブルガリア撮影】CGを超えた実物大コロシアムの舞台裏

『テルマエ・ロマエII』最大のスケールアップ要素といえば、海外ロケ地となった東欧ブルガリア・ソフィア近郊の映画撮影所「ヌ・ボヤナ・フィルム・スタジオ」です。ハリウッド映画の撮影でも使用される広大な敷地に、制作陣は古代ローマのコロシアムとグラディエーター(剣闘士)の闘技場を実物大で再現しました。

高さ約50メートルに及ぶコロシアムの一部と広大なアリーナを実際に建設し、数千人規模の現地エキストラを動員。阿部寛をはじめとする日本人キャスト陣は、氷点下に迫る過酷な気温のなか、古代ローマのトガ(衣装)一枚で連日ハードな撮影に挑みました。阿部が徹底したウェイトトレーニングと食事管理で彫刻のような肉体美を作り上げた裏話は、今も語り草となっています。

【前作から受け継ぐ近代化遺産】諏訪温泉「片倉館」の千人風呂

前作から引き続き、古代ローマ公衆浴場の重厚な雰囲気と日本の温泉風情を繋ぐ架け橋となったのが、長野県諏訪市にある国指定重要文化財片倉館です。1928(昭和3)年に製糸会社・片倉財閥が地域住民の福利厚生のために建設した、洋風レトロ建築の傑作として知られます。

館内にある「千人風呂」は、深さ1.1メートルもの深底浴槽の底に玉砂利が敷き詰められており、立ったまま入浴して足裏に適度な刺激を受ける独特の入浴スタイルです。ステンドグラスから差し込む柔らかな光線と彫刻装飾は、まさにルシウスが設計しそうなクラシカルな美学に満ちています。

映画の余韻に浸りながら名湯を巡るための主要ロケ地とアクセス情報を一覧にまとめました。

  • 草津温泉(群馬県吾妻郡草津町):JR吾妻線「長野原草津口駅」より路線バスで約25分。関越自動車道「渋川伊香保IC」から車で約80分。温泉街全体の散策と湯巡りが楽しめます。
  • 宝川温泉 汪泉閣(群馬県利根郡みなかみ町):JR上越新幹線「上毛高原駅」またはJR上越線「水上駅」より送迎バス・路線バスあり。関越自動車道「水上IC」より約30分。大自然の中のダイナミックな露天風呂が評判です。
  • 片倉館(長野県諏訪市):JR中央本線「上諏訪駅」から徒歩約8分。中央自動車道「諏訪IC」から約15分。諏訪湖畔に隣接し、日帰り入浴が気軽に楽しめます。

【撮影秘話】阿部寛とキャスト陣が挑んだ過酷な役作りと現場の熱気

古代ローマ人になりきるため、主演の阿部寛をはじめ、北村一輝、宍戸開、市村正親ら「濃い顔族」キャスト陣は徹底した肉体改造を実施しました。阿部は撮影期間中、ジム通いを欠かさずベンチプレスや食事制限で胸筋と背筋を極限までパンプアップ。本物のグラディエーターと並んでも見劣りしないプロポーションを維持し続けました。

一方、草津温泉や宝川温泉での冬場ロケでは、湯煙の立ち上る源泉に長時間浸かり続けるハードなスケジュールの中、地元住民や湯守スタッフの温かいもてなしがキャスト・スタッフの大きな支えになったといいます。

【テルマエ・ロマエ2のロケ地】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:劇中のコロシアムは実際に観光で見学できますか?
A1:コロシアムのセットが組まれたブルガリアの「ヌ・ボヤナ・フィルム・スタジオ」は映画撮影用の商業スタジオのため、通常は一般観光客向けの常設公開は行われていません。ただし、日本国内の温泉ロケ地(草津温泉、宝川温泉、片倉館など)はすべて一般利用・見学が可能です。

Q2:宝川温泉の混浴露天風呂は女性でも安心して入れますか?
A2:安心です。現在は男女ともに専用の厚手な「湯浴み着」の着用がルール化されており、脱衣所も完全に分かれているため、混浴が初めての方でも安心して利用できる環境が整っています。

Q3:草津温泉の「熱乃湯」で映画と同じ湯もみ体験はできますか?
A3:熱乃湯では定期的に湯もみショーを開催しており、一般来場者が舞台に上がって湯もみを体験できるプログラム(実施日程は公式サイト要確認)も用意されています。

映画『テルマエ・ロマエII』が切り取ったロケーションの数々は、単なる映画の背景にとどまらず、日本が誇る豊かな温泉文化と職人の歴史そのものです。東欧で生み出された壮大な古代ローマの幻影と、日本の湯けむり情緒が見事に交差した本作。

週末や休暇を利用して現地を訪れれば、ルシウスが感じた圧倒的な感動と湯の温もりを肌で実感できるはずです。映画を見返した後は、ぜひ歴史ある温泉地へと足を運んでみてください。

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トレンドリサーチャー 月岡 空
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