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沢田研二『時の過ぎゆくままに』コード解説!初心者向け簡単アレンジ術

黒田 大河 黒田 大河 • 更新: • 公開: • 読了約 8 分
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1975年のリリース以来、昭和歌謡の金字塔として世代を超えて愛され続ける沢田研二の名曲『時の過ぎゆくままに』。哀愁を帯びたメロディとどこか退廃的な美しさを湛えた世界観は、令和の現在もアコースティックギターやピアノでの弾き語り曲として絶大な人気を誇っています。

一方で、コード進行に挑戦したものの「バレーコードが多くて指が痛い」「イントロの繊細なニュアンスが出せない」と壁にぶつかるプレイヤーも少なくありません。本稿では、ギター初心者でも挫折せずに名曲の世界観を表現できる簡単アレンジから、原曲の切なさを再現するアルペジオ奏法、ウクレレやピアノへの応用まで解説します。

【名曲の背景】阿久悠×大野克夫が生んだ『悪魔のようなあいつ』主題歌の魅力

時の過ぎゆくままにコード

『時の過ぎゆくままに』は、1975年にTBS系列で放送された伝説のドラマ『悪魔のようなあいつ』の主題歌として書き下ろされました。主演を務めた沢田研二自身の危険な色香と影のあるキャラクターが見事にリンクし、オリコンチャートで通算5週にわたり1位を獲得。累計売上90万枚を超える大ヒットを記録しました。

本作の最大の魅力は、作詞・阿久悠が紡いだ刹那的で文学的な歌詞と、作曲・大野克夫による美しくも物悲しいメロディラインの融合にあります。コード進行自体は王道のマイナー進行をベースにしつつも、経過音(クリシェ)やテンションコードが巧みに散りばめられており、シンプルな演奏でも聴き手の心に深く染み渡る構造を持っています。

【ギターコード解説】基本キーと初心者向け「簡単コード進行」

沢田研二『時の過ぎゆくままに』ギターコードの基本キーは「Am(イ短調)」です。哀愁漂うマイナーキーでありながら、オープンコード(開放弦を使ったコード)が多いため、アコースティックギターでの弾き語りに非常に適しています。

曲全体を構成する主要なコードは以下の通りです。

【基本コード進行(原曲キー:Am)】
Aメロ:Am - Dm - G7 - C - F - Dm - E7 - Am
Bメロ:Dm - G7 - C - Am - Dm - E7 - Am
サビ:Am - Dm - G7 - C - F - Dm - E7 - Am

クラシックな「2-5-1」や循環コードの要素を取り入れた流れとなっており、一度コード進行の骨格を掴んでしまえば、スムーズにコードチェンジが行えるようになります。初心者向け簡単コードで演奏する場合は、テンションノートを省いたシンプルなダイアトニックコードから練習を始めるのが上達への近道です。

【難関バレーコード攻略】FやBmを乗り切る省略コードとカポ設定のコツ

ギター初心者が最もつまずきやすいのが、Aメロやサビに登場する「F」コードの人差し指セーハ(バレーコード)です。音がかすれたり指が痛くなったりして挫折してしまう前に、実践的なバレーコードの省略コードを取り入れましょう。

「F」コードを弾く際は、1弦から6弦まですべてを押さえるのではなく、1弦・2弦を人差し指の腹で同時に押さえ、5弦・6弦をミュートする「簡易F(Fmaj7風またはスモールF)」に置き換えるだけで、押弦の負担が大幅に軽減されます。アコースティックギターの弾き語りでは、このスッキリとした響きのほうが歌声を邪魔せず、かえって哀愁が引き立つ効果もあります。

また、カポ設定によるキー変更も有効なアプローチです。女性ボーカルや声のキーが合わない場合は、カポタストを2フレットや4フレットに装着して歌いやすい音域に合わせるだけでなく、開放弦の豊かな響きを活かした演奏が可能です。

【イントロ&アルペジオ】あの切ないフレーズを美しく響かせる弾き方

『時の過ぎゆくままに』の雰囲気を決定づけるのが、イントロで奏でられる繊細なアコースティックギターの音色です。ストローク(ジャカジャカと掻き鳴らす弾き方)だけでも歌えますが、哀愁を最大限に表現するならイントロのアルペジオ弾き方をマスターしたいところです。

アルペジオの基本パターンは「親指でルート音(低音弦)を弾いた後、人差し指・中指・薬指で高音弦を順番に爪弾く」アプローチです。イントロ冒頭のAmでは、5弦(開放)のベース音をしっかりと響かせ、続く高音弦のアルペジオを粒立ちよく鳴らすことで、一瞬にして昭和のノワールな空気感を演出できます。強弱(ダイナミクス)を意識し、サビに向かって徐々に音量を上げていくと、ドラマチックな弾き語り楽譜の再現が完成します。

【ピアノ・ウクレレ・楽譜】無料コード譜「U-FRET」活用と他楽器アレンジ

ギター以外の楽器でもこの名曲は美しく映えます。ピアノコード譜として演奏する場合、左手でアルペジオまたはオクターブのベースラインを刻み、右手で「Am - Dm - G - C - F - Bm7-5 - E7」の和音をトップノート(最高音)が滑らかにつながるように転回形を使って押さえると、ジャズバーのような大人の雰囲気を醸し出せます。

また、ウクレレのコード進行としても非常に相性が良く、ハワイアンな明るい音色を持つウクレレで敢えてマイナーコードを爪弾くギャップが、独特の切なさを生み出します。ウクレレ初心者にとっても、Am、Dm、G7、Cといった主要コードは押さえやすく、入門曲として最適です。

手軽に練習を始めるなら、無料コード譜サイト「U-FRET」などのWebサービスが役立ちます。「簡単弾き(カポ機能)」や「スクロール機能」を活用することで、タブレットやスマートフォンを見ながら直感的に練習を進めることができます。

【時の過ぎゆくままに コード】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:ギター完全初心者ですが、どのくらいの期間で弾けるようになりますか?
A1:コードチェンジの基礎があれば、省略コードを使ったストローク伴奏なら2週間〜1ヶ月程度で1曲通して弾き語りができるようになります。イントロのアルペジオまで完璧に再現する場合は、指の独立運動に慣れるため2〜3ヶ月を目安にじっくり練習するのがおすすめです。

Q2:原曲のキーが高くて声が出ない場合、カポはどう設定すべきですか?
A2:男性で原曲キーが高いと感じる場合は、コードフォームを「Emキー」に移調して演奏するか、カポなしで自分に合った移調譜を探すのがスムーズです。逆に女性がカバーする場合は、Amフォームのままカポタストを3〜5フレットに装着すると歌いやすいキーにアジャストできます。

Q3:原曲の持つ「色気や哀愁」を弾き語りで出す要点は?
A3:拍の頭(1拍目・3拍目)を強く弾きすぎず、裏拍を柔らかく感じながら弾くことがコツです。また、E7コードの前に一瞬「Esus4」を挟むなど、コードの経過音にニュアンスを持たせることで、沢田研二特有のアンニュイな情感を表現できます。

沢田研二の代表曲『時の過ぎゆくままに』は、卓越したメロディセンスと普遍的なコードワークが凝縮された、まさに弾き語りの教科書とも呼べる傑作です。難関とされるバレーコードも、省略フォームの活用やカポタストの適切なセッティングによって、初心者でも無理なくアプローチできます。

まずはシンプルなコードストロークからスタートし、少しずつアルペジオや細かなニュアンスを取り入れてみてください。時代が移り変わっても色褪せない昭和の名フレーズを、ぜひあなた自身の手と声で紡ぎ出してみてはいかがでしょうか。

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