日本テレビ界のレジェンドとして第一線を走り続ける黒柳徹子さん。そのトレードマークである「玉ねぎヘア」は、半世紀以上にわたって多くの人々に親しまれ、もはや日本のポップカルチャーの象徴とも呼べる存在感を放っています。個性的なシルエットと圧倒的な存在感は、一度見たら忘れられない強烈なインパクトを持っています。
しかし、なぜ彼女はこの特徴的なヘアスタイルを貫き続けているのでしょうか。番組内で突如髪の中から飴を取り出すパフォーマンスの真相や、「かつらではないか」という噂の真偽、さらにはニューヨーク時代に遡る誕生秘話まで、玉ねぎヘアに隠された知られざるエピソードを深掘りします。
【誕生秘話】なぜ玉ねぎ型?世界的ヘアメイク須賀勇介氏との運命的な出会い

黒柳徹子さんのアイコンである玉ねぎヘアが誕生した背景には、1970年代初頭のニューヨーク留学時代における運命的な出会いがありました。当時、現地の演劇学校で学んでいた黒柳さんは、世界的なファッション誌やコレクションで活躍していた伝説の日本人ヘアメイクアップアーティスト、須賀勇介(すが ゆうすけ)氏と親交を深めます。
須賀氏は「徹子さんの個性を最大限に生かし、着物にもドレスにも似合うヘアスタイルを作ろう」と提案。日本の伝統的な日本髪(髷)の美しさと、西洋のクラシカルなアップスタイルを融合させた結果、あの独特のフォルムが完成しました。頭頂部に適度なボリュームを持たせることで、小顔効果を高めつつ首筋をすっきりと長く見せる黄金比率が計算し尽くされています。
帰国後、黒柳さんがこの髪型でテレビ番組に出演すると瞬く間に大きな話題となり、1976年にスタートした長寿番組『徹子の部屋』の代名詞として定着していきました。
【都市伝説の真相】髪型から飴ちゃんが出るのはなぜ?驚きの収納構造とエピソード
テレビ番組の収録中、黒柳さんが頭の中から「はい、これどうぞ」と飴を取り出し、共演ゲストに手渡すシーンを目にしたことがある方も多いはずです。一見すると手品のようなパフォーマンスですが、実際に髪の中に飴を忍ばせているのは紛れもない事実です。
このユニークな習慣が始まったきっかけは、長時間の収録中にゲストやスタッフが喉を痛めたり緊張したりした際、少しでもリラックスしてもらいたいという黒柳さんの温かい気遣いからでした。当初はポケットや手元に置いていたものの、「咄嗟に取り出せて周囲を驚かせられる場所」として、ボリュームのあるヘアスタイルの中に収納するアイデアを思いついたと語られています。
髪の内部には、飴が滑り落ちず、かつ衛生的に保てるよう専用のピンやネットで固定された空間が設けられています。取り出される飴は個包装された小粒のものが選ばれており、現場を和ませるコミュニケーションツールとして長年愛され続けています。
【かつら疑惑を検証】黒柳徹子の髪型は地毛なのか?気になる内部構造と作り方
あまりにも完成された立体的なフォルムゆえに、ネット上や視聴者の間では「あのかっちりした髪型はかつら(ウィッグ)なのでは?」という疑問が度々持ち上がります。結論から言えば、黒柳さんの玉ねぎヘアのベースは正真正銘の地毛でセットされています。
セットの工程では、まず本人の地毛を丁寧にブローして逆毛を立て、中心部に「スキ毛(あんこ)」と呼ばれるボリューム出しのための専用毛束を巧みに配置します。そのスキ毛を包み込むように地毛を均等に被せ、美しい曲面を描くようにスプレーで固めながらピンで留めていくのが基本的な作り方です。
頭頂部の丸みと後頭部の締まりのコントラストを出すには、熟練の美容師による高度な技術が欠かせません。かつらをすっぽり被るのではなく、毎回の収録ごとに地毛をベースに時間をかけて結い上げているからこそ、生え際や後れ毛が自然で、躍動感のある美しさが保たれています。
【写真で振り返る歴史】若い頃の可憐な姿から『徹子の部屋』歴代ヘアスタイルの変遷
今でこそ玉ねぎヘアの印象が強い黒柳さんですが、そのヘアスタイルの歴史を紐解くと、時代ごとのトレンドを先取りしたファッショナブルな変遷が見られます。
NHK専属テレビ女優第1号としてデビューした1950年代の若い頃は、肩口で毛先をカールさせたクラシカルなミディアムヘアや、タイトなポニーテール姿が印象的でした。当時の写真資料を見ても、整った目鼻立ちと凛とした佇まいが際立ち、オードリー・ヘップバーンを彷彿とさせる可憐なスタイルを披露しています。
1970年代後半に『徹子の部屋』が始まると玉ねぎヘアが基本形となりますが、季節の特番や海外ロケでは、玉ねぎのサイドに花飾りを添えたり、編み込みを取り入れたアレンジバージョンを見せることもありました。半世紀にわたるキャリアの中で、自らのアイコンを確立しつつも、細部に遊び心を加え続ける姿勢が伺えます。
【2026年現在】最新のセット事情と専属ヘアメイクによる職人技
90代を迎えてなお精力的に活動を続ける黒柳徹子さん。現在の玉ねぎヘアは、長年苦楽を共にしてきた専属ヘアメイクチームの熟練した職人技によって維持されています。
年齢に応じた髪質の変化や頭皮への負担を最小限に抑えるため、使用するヘアスプレーやスキ毛の軽量化が進められ、短時間で美しいシルエットを仕上げるプロフェッショナルな技術が注がれています。楽屋でのセット時間は約30分から40分程度と極めてスピーディーでありながら、360度どこから見ても隙のない完成度を誇ります。
また、近年は舞台出演や公式SNSなどで、リラックスしたプライベートなヘアアレンジを披露する機会も増えており、年齢を感じさせない軽やかな感性とスタイルの進化が大きな反響を呼んでいます。
【黒柳徹子の髪型】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:玉ねぎヘアのセットには毎回どれくらいの時間がかかりますか?
A1:専属のヘアメイクアーティストが担当しており、基本的には30〜40分程度で仕上げられます。長年のルーティンにより、非常に無駄のない手際で結い上げられています。
Q2:髪の中に飴を入れるようになったのはいつ頃からですか?
A2:明確な年月日は公表されていませんが、『徹子の部屋』の放送が始まって以降、ゲストとのトークを盛り上げたり喉を潤してもらったりする気遣いの一環として自然に定着しました。
Q3:一般の人でも美容院で同じ髪型をオーダーすることは可能ですか?
A3:技術的には十分可能です。成人式や舞台、イベントなどでスキ毛(あんこ)を用いた日本髪風のアップスタイルとしてオーダーすれば、多くのプロ美容師が対応できます。
黒柳徹子さんの玉ねぎヘアは、単なる奇抜なファッションではなく、舞台人としての美意識、周囲を楽しませるサービス精神、そして日本と世界の美を融合させた確かな歴史の上に成り立っています。
メディア環境がどれほど変化しても色褪せることのないそのシルエットは、自分自身の軸を持ち続けることの大切さを教えてくれます。これからも彼女が魅せてくれる唯一無二のスタイルと、心温まるエピソードから目が離せません。