コーエーテクモゲームスの名門スタジオ「Team NINJA」が手がけたオープンワールドアクションRPG『Rise of the Ronin(ライズ オブ ローニン)』。発売以来、ゲーマーの間では「唯一無二の幕末アクション体験ができる神ゲー」と絶賛する声が上がる一方、「グラフィックが前世代的ではないか」「オープンワールドがありきたり」といった手厳しい意見も飛び交い、評価が大きく二分されました。
発売から時間が経過した現在も、PS5屈指のアクション大作として購入を迷う声が絶えません。国内外のメディアによるメタスコアの数値から、ネット上のリアルな口コミ、クリアまで遊び尽くしたプレイヤーの生の声までを徹底精査し、本作が抱える賛否の真相と真の価値を浮き彫りにします。
【メタスコア76点の衝撃】海外レビュアーと国内ゲーマーで評価が分かれた根本原因

世界的なレビュー集積サイト「Metacritic」における『ライズオブローニン』のメタスコアは76点(PS5版)。80点台後半から90点台を連発する近年のAAA級大作タイトルと比較すると、一見してやや控えめな数字に映ります。しかし、このスコアの内訳を読み解くと、海外メディアと日本のプレイヤーとの間で明確な温度差が存在していることが分かります。
海外の大手ゲームメディアが減点対象とした主たる要因は、同時代に登場した競合オープンワールド作品と比較した際の「マップ探索の既視感」や「美麗さに欠けるビジュアル表現」でした。一方で、実際に購入して遊んだユーザーのスコア(ユーザースコア)は8.7点前後と極めて高い水準を記録。幕末という特異な歴史背景の面白さや、研ぎ澄まされた剣戟アクションの奥深さを理解できる層ほど、本作を高く評価する傾向が如実に表れています。
神ゲーかクソゲーか?『Rise of the Ronin』グラフィック賛否とオープンワールドの質感
SNSやコミュニティサイトで「ライズオブローニンは神ゲーか、それともクソゲーか」という極端な議論を巻き起こした最大の火種が、グラフィックに対する賛否両論です。フォトリアル描写を極めた『Ghost of Tsushima』などの水準を期待したユーザーからは、「PS5専用ソフトとしてはテクスチャやライティングが荒い」という落胆の声が上がりました。
しかし、グラフィックの粗さを理由に本作を切り捨てるのは早計です。Team NINJAが本作で最優先したのは、フォトリアルな絵作りよりも滑らかな60fps動作と快適なアクションの応答性でした。横浜、江戸、京都という幕末の主要都市は、当時の風俗や活気、混沌とした空気感が見事に再現されており、鉤縄(かぎなわ)を使った立体移動や滑空装置「阿鼻機流(あびきる)」による滑空は、探索のストレスを大幅に軽減しています。見た目の第一印象こそ派手さには欠けるものの、触れば触るほど手触りの良さに引き込まれる構造となっています。
「石火」が生む中毒性!Team NINJAが誇る戦闘システムと難易度設定の魅力
本作の評価を決定づけている核となる要素が、『Rise of the Ronin』の戦闘システムです。『仁王』シリーズや『Wo Long: Fallen Dynasty』で培われたアクションのノウハウが集約されており、刀、二刀、槍、大太刀、銃剣、サーベルなど多彩な武器種に加え、同じ武器でも流派を切り替えることで立ち回りが劇的に変化します。
なかでも敵の攻撃をタイミングよく弾いて体勢を崩す固有アクション「石火(せっか)」は、成功時の金属音と重厚なエフェクトが抜群の快感を生み出します。加えて、従来のTeam NINJA作品とは異なり、本作には3段階の難易度設定(「夜明け」「薄明」「宵闇」)が用意されました。アクションが苦手な方でもストーリーを完走できる救済措置が整えられたことで、ハードコアな死にゲー愛好家だけでなく、幅広い層から支持を集めています。
幕末の群像劇と因縁システム|ストーリーの評価と歴史ファンを唸らせる仕掛け
『Rise of the Ronin』のストーリー評判において特筆すべきは、坂本龍馬、桂小五郎、井伊直弼、勝海舟といった歴史上の英傑たちとプレイヤー自身が絆を深めていく「因縁システム」の完成度です。佐幕派(幕府を支える側)と倒幕派(幕府を倒す側)のどちらの勢力に肩入れするかによって、物語の展開や仲間との関係性が変化します。
歴史の奔流に翻弄される名もなき浪人としての生き様を描いた脚本は、歴史ファンのみならず、人間ドラマを重視するプレイヤーからも絶賛されています。単なる善悪の対立ではなく、それぞれの陣営が抱く正義や葛藤が丁寧に描写されているため、選択を迫られる場面では思わずコントローラーを握る手に汗がにじむほどの没入感を味わえます。
【クリア後レビュー】総プレイ時間とボリューム|やり込み要素の満足度は?
クリア後のやり込み要素やプレイ時間のボリュームについても、非常に充実した内容となっています。メインストーリーをストレートに進めた場合のクリア時間は約35〜45時間ですが、各地の因縁ミッションの消化や収集要素、強敵の手配魔狩りまで網羅すると、70〜100時間以上じっくり遊び込める大ボリュームです。
エンディング後には、過去のミッションを分岐選択肢を変えて再挑戦できる「留魂録(りゅうこんろく)」機能が解放されるほか、最高難易度「暗夜(あんや)」が登場。暗夜では敵の配置や行動パターンが強化され、より高レアリティな装備品(極上・揃え効果)を厳選するハック&スラッシュ要素が一気に加速します。クリア後こそが本番と語る熱心なプレイヤーが多いのも頷ける仕上がりです。
2026年の今『ライズオブローニン』は買うべきか?おすすめな人と合わない人の境界線
数々のアップデートや追加要素を経た現在、本作を買うべきかどうか迷っている方に向けて、適性の目安を整理しました。
【本作を強くおすすめできる人】
- 一瞬の判断とパリィ(石火)で敵を圧倒する、骨太な剣戟アクションが好きな人
- 坂本龍馬や新選組など、幕末の歴史や偉人たちとの交流・群像劇を楽しみたい人
- 死にゲーに挑戦したいが、難易度が高すぎてクリアできるか不安だった人
- 豊富な武器種や流派を使い分け、ハクスラ要素で装備厳選を楽しみたい人
【購入を見送ったほうがいい人】
- 超美麗な次世代グラフィックや、映画のようなシネマティック体験のみを最重要視する人
- オープンワールドにおいて、独自の偶発的なイベントや極めてリアルなNPC生態系を求める人
【ライズオブローニンの評価】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:『仁王』や『エルデンリング』のような高難易度死にゲーが苦手でもクリアできますか?
A1:問題なくクリア可能です。難易度選択で最も易しい「夜明け(イージー)」を選べば、被ダメージが減少し、石火の受付時間も緩和されます。さらにNPCの仲間を連れて共闘できるため、アクションが苦手な方でも物語の最後まで無理なく楽しめます。
Q2:『Ghost of Tsushima(ゴースト・オブ・ツシマ)』と似ていると聞きますが、違いは何ですか?
A2:ツシマは鎌倉時代の対馬を舞台にした映画的で美麗なオープンワールド探索が主軸ですが、ローニンは幕末を舞台にした「目まぐるしく流派を切り替える超高速アクション」と「歴史上の人物との因縁・勢力選択」に特化しています。アクションのスピード感とカスタマイズ性はローニンの方がより濃厚です。
Q3:オンラインマルチプレイはどの程度楽しめますか?
A3:オープンワールドの全域を一緒に歩き回ることはできませんが、物語の主要な戦闘ミッションにおいて最大3人での協力プレイが可能です。難関ボスに苦戦した際に他プレイヤーの力を借りるなど、スムーズなマッチングで共闘が楽しめます。
『Rise of the Ronin』は、ビジュアル表現の方向性やオーソドックスなマップデザインを理由に初期の評価が割れたものの、ゲームの本質である「手応えあるアクションの手触り」と「幕末の激動を追体験する楽しさ」においては、近年の和風ゲームの中でも傑出した輝きを放っています。
Team NINJAの伝統である妥協なき戦闘システムと、間口を広げた難易度設計が見事に融合した本作。剣戟の火花散る緊張感を味わいたいすべてのアクションファンにとって、手に取る価値が十分にある堂々たる力作です。